【ネタバレ注意】中二病でも恋がしたい!第六話いまさら感想【さらば友よ】

 

ネタバレあり!

 

執筆者は2週目なので、1期最終話まで見ていない方はブラウザバック推奨です…!

 

 

 

 

第六話

もう折り返し地点です

節目の回に何をするかと思えば一色坊主回です

六花成分は少なめですが、男子高校生のバカバカしいノリ全開で何度見ても笑える良回です

 

また、六花の過去に触れていく七話からの後半パートはどうしてもシリアスになってしまうので、前半のコメディ中心の脚本のふざけ納めのような、ちょっと切ない回でもあります

 

 

 

・「群れるのは好きじゃない」

 

期末試験も終わり、もう七月。一学期もそろそろ終わりが近づいてきました

 

だというのに六花は相変わらず富樫と丹生谷以外のクラスメイトに馴染めないまま

 

その状況を憂慮した富樫に返した一言

 

f:id:erosabuchan:20220310222209j:image

「そもそも群れるのは好きじゃない」

引用元:http://www.anime-chu-2.com/tv/story/6/

 

人見知りな中二病が言いがちなやつです

あとは、「馴れ合いは嫌いだ」とか、「ひとりじゃなんにもできない子羊ちゃんどもめ…」とかも言いがちです。ぜんぶおれやんけ

 

でもまぁ、六花には極東魔術昼寝結社の夏(長い)という居場所があるし、富樫や凸守など少数でも分かり合える友達がいるので余計なお世話な気はしますが

 

あとこの美術の授業のシーンは富樫の前の席のモブキャラの枚方さんが長台詞をもらったシーンでもあります。どうでもいいですねはい

 

 

 

・「優しい女の子」という罠

 

匿名でラブレターをもらった一色。モテたいアピールしてたけど、まさか本当に来るとは…と、あまりの緊張に混乱気味

 

ピュアな一色に終始塩対応の富樫。最初はそれが本当にラブレターかどうかも信じず、イタズラの可能性を疑います

 

f:id:erosabuchan:20220310224629j:image

「質問2。それは男子のイタズラではないですか?」

引用元:第6話「贖罪の・・・救世主」:STORY - ストーリー | TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』公式サイト

 

富樫くん…過去に色々あったんだろうなぁ…

 

どうしてもラブレターの差出人が気になる一色。どの女子にも心当たりはないそうですが、「強いて言えば丹生谷…?」などとほざきます

 

一色くん見事に童貞トラップに引っかかりましたね。俺に優しい女の子。それは誰にでも優しい女の子。富樫はそれに気づいています

 

しかもそれを聞いている富樫は丹生谷の裏の顔を知っているので、二重に勘違いしている一色に苛立ちます。そして「ないんだよ!それだけは断言できんだよ!」と激昂

 

野郎の恋バナってなんかいいですよね!青春って感じで!この空気がとても好きでいつも以上ににやけてしまいます

 

 

 

手紙の差出人がどうしても気になる一色は、帰り道の途中、富樫と丹生谷に相談します

 

六花はひとりだけ彼らから離れて遮断器の前に立っています。風を読んでいるのだそうです

 

話を終えた丹生谷と一色が先に帰り、富樫も遮断器の前で立ち尽くす立花を連れて帰ろうとすると、「勇太、手を」と六花に言われます

 

言われるがまま手を差し出すと、六花はその手をいきなり握ってきます

 

驚く富樫に「じっとしてて」と諭すと、遮断器が降りた目の前を電車が通り過ぎていきます。夕暮れ時の電車が放つ光のきらめき、線路を走る車輪の唸るような轟音、空気を切り裂いて発生する風を、手を繋いだふたりは間近に全身で感じます

 

f:id:erosabuchan:20220311090013j:image

引用元:第6話「贖罪の・・・救世主」:STORY - ストーリー | TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』公式サイト

 

 

 

 

・「手繋ぎ」の意味は

 

このときの六花に、わずかでも恋愛感情はあったのか、それともなかったのか…

 

解釈は人それぞれ、真相は六花のみぞ知る…

 

基本的にはそれでいいと思います。しかしおれは恋愛感情はない派で話を進めさせてもらいます

 

一色が丹生谷に事情を打ち明けるシーンですが、六花はひとりだけ彼らから離れて遮断器の前に立っていました

 

これ、ただのマイペースな中二病ムーブというより、意図的に恋バナを避けているように見えるんですよね。本当に風を読むことだけが目的なら、携帯電話を握りしめる必要はないわけですし

 

f:id:erosabuchan:20220310231501j:image

引用元:第6話「贖罪の・・・救世主」:STORY - ストーリー | TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』公式サイト

 

富樫のベッドの下の青年誌を読むだけで顔が真っ赤になるピュアな六花は、あまり恋愛沙汰に興味が持てず生きてきたのでしょう。でも、富樫を含めた自分以外は全員楽しそうに恋バナをしている。その疎外感からひとりでいることを選んだ

 

恋バナをしていた一色と丹生谷がやっと帰り、自分のもとにやってくる富樫。待っていたぶん富樫と一緒に中二病したいと思い、手を取って一緒に風を感じたのだと思います

 

手を繋いだのもそこに深い意味はなく、七宮の鼻ポチと同じ感覚の、親愛の印かと思われます

これは別に異性として意識しているとかではなく、富樫と六花の人としての親密度が上昇した結果でしょう

新しいメアドを考えたのがポイント大きそうです

 

あとは、自分の知らない話題で盛り上がっている富樫を見てなんとなくちょっと寂しくなったのではないですかね

 

なんにせよ、作品後半で実際に富樫と付き合った立花はまともに手も繋げない照れ屋さんだったので、もしこの時点で多少なりとも恋愛感情を持っていたとしたらこんなにグイグイ行けないでしょう

 

 

 

ところで、このシーンにちょくちょくカットインする植え込みに生えている黄色い花は、よくわからないですがおそらく「ルドベキア」ではないかと思われます。自信がないので詳しい方教えてください

 

例によって花言葉を調べてみると「正義」「公正」「あなたを見つめる」…!?

 

前半ふたつの意味は、カワイコちゃんグランプリなんかを主催する一色に正義が執行されることを暗示していたのでしょう

 

しかし最後の意味、これは…!?

 

あなたを「見つめる」

そう、邪王真眼!

そして、花びらの色が黄色→邪王真眼も金色

 

これはもう六花の未来を暗示しているのでしょうそうに違いありませんぐっはああああああああああ!!

 

 

 

・髪は男の命!

 

一色の剃髪シーンは涙なしには見られない爆笑間違えた感動のシーンです

 

カワイコちゃんグランプリを主催し、クラスの女子をランク付けしていることがバレてしまった一色。他の男子を庇うべく責任を自分ひとりで被り、頭を丸めてお詫びします!とクラスメイト全員の前で言い切ります

 

一色からすれば誠意を見せるためのパフォーマンスのつもりで本当に髪を切るつもりはなかったのですが、丹生谷に行動で示さないと女子は信じないと言われてしまいます

 

墓穴を掘った一色、散々嘆いた挙句…ケジメを付けることを覚悟します

 

この後の夕陽に照らされながらの一色と富樫の会話は、作内指折りの名(迷)シーンです

 

よく「髪は女の命」だなんて言いますが、男だって髪は大切です

 

思春期の男がいかに髪を重視しているかは、作品が違いますが「あたしンチ」のユズヒコの床屋回が的確すぎるほどに表現しています

 

しかしまぁ、身から出た錆、口は災いの元、雉も鳴かずば撃たれまい…

 

ちょっとカッコつけすぎたためにデカすぎるバチが当たった一色でしたが、結果的に男子の中で人気者になり、くみん先輩に可愛がられるようになりました。結果オーライ!髪は来世に期待!

 

 

 

リア充街道を驀進する富樫

 

なんだかんだきちんとクラス委員を務める富樫。女子のボスの丹生谷とは部活仲間で対等な関係にあります

 

友人の一色は陽気なクラス(の男子)の人気者、そして一見イイ感じの可愛い女の子までいる

 

富樫お前はまごうことなきリア充だ!この野郎!お前もう二度と冴えないアピールするな!

 

 

 

この回はキャラの動きがジブリっぽい感じがしたり、風景の色づかいつもとちょっと違ったりして、期末試験が終わり終業式を待つばかりの消化試合のようなある種非日常的な学校生活の中、一通のラブレターから起こる騒動が非日常をカオスに彩る、独特な空気感が素敵でした

 

小ネタ

・一色は父が35歳で禿げたことから自分も同じ道を辿るのではと懸念しているが、ハゲ遺伝子は母方の祖父のものを受け継ぐらしいので一色はまだワンチャンある

・髪の老化には白髪タイプとハゲタイプがあるは迷信。よって白髪が生えているからハゲないは嘘。白髪ハゲの人はいっぱいいる

・マス・ターベーションのやりすぎは男性ホルモンが過剰分泌されてハゲの原因になるは迷信。AGAメディカルクリニックが否定している

育毛剤には毛根を復活させる効果はない。それは発毛剤。育毛剤は今ある髪を抜けにくくする程度の効果

・また、医薬部外品育毛剤はその程度の力すらないカス。詐欺に片足突っ込んでいる

 

もはや作品関係なくなってしまいましたが、次回は急展開です

 

夏休み、父が単身赴任先のジャカルタから帰って来られなくなり、富樫家はジャカルタに向かうことに

 

それと同時に、富樫は十花さんから意味深な依頼を受けます

 

「夏休み、六花と一緒に来てほしい。お前が、必要だ」

 

つづく